べっぴんさん 第53回の感想についての記事です。第9週「チャンス到来」では超大手の大急百貨店のキアリス誘致がメインの話です。最初はあまりにお嬢様すぎるすみれたちに共感できない、という感想が結構多かったですよね。

しかし、後半部分に差し掛かるにつれ、だんだんと好意的な意見も出始めました。そして、今回53話のすみれの「なかったことにしてください」というセリフにはかなり共感する人が多かったようですね。そこで今回はすみれたちが大急百貨店の話を断る部分の感想についてまとめました。

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べっぴんさん 53話ですみれの「なかったことにしてください」に至るまでの経緯とは?

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あまり乗り気ではないものの、紀夫(永山絢斗)たち3人の夫や、潔(高良健吾)、ゆり(蓮佛美沙子)たちに説得された形で大急百貨店の誘致話を進めることになったすみれ(芳根京子)たち。しかし、その道程は思いの外険しいものだったのです。

始めはキアリスの経理があまりに杜撰だったことが露呈します。4人、というよりすみれと良子(百田夏菜子)、君枝(土村芳)の3人は子供たちの服や小物作りには大変熱心だったもののその他のことには全く興味を示しませんでした。

また、残る明美(谷村美月)もあまり経理関係が得意というわけではないため、殆ど誰も手を付けていない状態だったわけですね。まあ、キアリス側の問題については紀夫や鉄二(田中要次)、昭一(平岡祐太)たちの協力もあり、何とかなりました。

しかし、大急百貨店側の問題も次第に露呈してきます。正確には大急百貨店のやり方をすみれたちは受け入れることができなかったのです。具体的には以下の点でした。

  • 大急百貨店で売る服にはキアリスのマークが外され、代わりに大急百貨店のタグを付けなければならないこと
  • 売れ残り品は最終的には処分(廃棄)されてしまうこと
  • 量産化のために服の製造工程を幾つか省かなければならないこと

これらの話を大急百貨店の担当の小山(夙川アトム)から聞いたすみれはそれではキアリスではなくなってしまうと思い、「なかったことにしてください」と出店の話を断ってしまったというわけです。

べっぴんさん 53話ですみれの「なかったことにしてください」についての感想は?

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まあ、大急百貨店も多くの品物を扱う必要があるためこういうやり方をするのはある意味合理的にはあるのでしょうが、一つ一つ大事に手作りをしているキアリスとしてはこのやり方が合わないのは当然ですよね。

今回のエピソードについての感想もやはりキアリスに同情する声が割りと多かった、というよりはほとんどそうだったんですよね。ここで幾つか紹介したいと思います。まずは真っ先に多かったのが、

お金の為、売り上げの為に言ってるのは十分わかるけど、
キアリスのタグのデザイン作り、赤ちゃんの着心地を考え研究してきた肌着など、
作る工程をドラマで見てきた以上、さすがに大急は勝手だなと思いました。打ち合わせの際に、すみれが「それじゃキアリスの商品じゃなくなる」と言った時は、
なんだか、ほっとしたし、すっきりしました。よく言った!っと思いました。

これですよね。上から目線な大急の担当をまさかすみれがバッサリと切り捨てるなんて思いもよらないですよね。それだけに爽快感はひとしおと感じた人は多いのではないでしょうか。

キアリスのタグを外し、売り子も商品知識がない人を百貨店が準備し、作業工程を省略してでも量産を求められたことで、出店依頼を断ったすみれ。仕事に対するプライドが、お嬢さま育ちのすみれを、強く成長させたと感じた瞬間でした。

出店を断ったことで、紀夫さんの仕事や夫婦仲にどう影響するのか気になるところです。

すみれに対して共感はあるものの、紀夫の面子を潰してしまった手前、今後の二人の関係が悪化しないか心配もしていました。

その一方で

紀夫と一緒で坂東営業所を盛り上げていかないといけない立場なのに、潔さんとゆりはすごく大人な対応だなと思いました。
きちんとすみれの気持ちを尊重してくれて、理解のある家族だなと思いました。

潔とゆりの神対応はかなり好感が持てたようです。しかし、これって裏を返せば紀夫の立場がないですよね。まあ、紀夫は坂東営業部の社長ですから、潔やゆりたちとは立場が違うということにしておきましょうか・・・。

紀夫の説得に、すみれは4人で作り上げたということをいろんな人に知ってもらい、その後の可能性に期待して誘致を受け入れましたが、大急百貨店担当の小山より出された、「キアリスのネームタグは外し、大急のブランドとして売ること」という要望を突き付けられます。夫の紀夫はそれを名誉なことだと、とても興奮して話を聞いていましたが、その横で肩を落として話を聞いていたすみれはお店に帰っていきます。

帰ってきたすみれの姿を見て、みんなの笑顔が失われたその空間には、一つになった仕事仲間としての姿が印象づけられました。

仕事として、大手百貨店へ出店のチャンスは稼ぎも大きい夢のような話の一方で、小さいながらでも自分たちのアイデンティティーである「キアリス」の店名と大切な仲間を天秤にかけられた状態にある今日のエピソード。

悩める「キアリス」の今後の行方が気になります。

一見すれば、超大手百貨店の名前で商品を売りだせるというのはそれだけでかなりの広告効果があります。当然今まで以上の売上が期待できるので悪い話ではありません。

しかし、元々すみれは別に大急百貨店のブランドが欲しいわけではないんですよね。それよりも自分たちのキアリスの名前が出せないことに深いショックを受けており、他の3人もそれに共感した形になりました。

その前の明美の新聞記事の話もあり、今回の大急百貨店のことが逆に4人の結束が深まるきっかけにもなっているようですね。新聞記事のその後の話に関してはこんな感想もありました。

明美さんだけが新聞記事に掲載されなかったことで、明美さんの孤独感やいつの間にか、自分が気づかないうちに他人を傷つけてしまうことがあることがあることに気付かされました。その一方でこれから先の4人の関係性がよくなるきっかけになって、よかったのではないかと思いました。

そして当時の時代背景を考えると納得だな、と思ったのがこちらの感想です。

このドラマで当時の仕事に対する意識と価値観について知れたような気がします。キアリスは一着ずつ丁寧に工夫しながら子供服を作っていますが、大急百貨店に出店となると工程を少し減らさなければいけません。

百貨店に置くことに価値を感じる男性陣にはこのことはたいしたことではないように感じますが、子供とお母さんの目線で洋服作りをしているすみれたちにとっては非常に重要なことでした。

現代では確かにこだわりのある希少な商品にも人気が出ます。

しかし、当時は経済成長期が始まろうとしている頃です。
となると、大量生産してとにかく売ることが大切だったのかもしれません。

この仕事に対する意識の違いがどこかで解消されるのか。

大急の社長はこの大量生産の方針をキアリスにも本当に望むのか、社長夫人はそんなキアリスの洋服だったらはたして購入していたのか。

今後どうなるのか非常に楽しみです。

言われてみると日本の高度経済成長期が始まるのは確かに1954年(昭和29年)からです。となるとちょうどキアリスが注目されてきた時期と合致しているんですよね。

当時は物が大量に売れる時代です。となればとにかく量産、という方針も時代の流れに乗るという意味では非常に有効な手段です。しかし、そもそも大島がキアリスに望んでいたのは大量生産したキアリスの商品なのでしょうか?

もし、服の量産ということだけであれば確かに他にも候補はいくらでもあるはずですよね。今になって思えば9週冒頭の大島の一言が非常に気になります。

それは潔と紀夫が大島を接待したときのことです。潔の「大急の方から取引したいと思う店はあるのか」という問いに大島は「一軒だけある」と答えているんですよね。この一軒が「キアリス」のことなのは明らかなのですが、なぜキアリス一軒だけだったのでしょうか?

おそらく大島はキアリスにしかないものを見つけたということになのでしょうが、それが何なのかは非常に気になりますよね。

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べっぴんさん 53話で大急百貨店の話は終わり?あの男がついに動き出す!?

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すみれが断ったことでこれで大急百貨店の話は終わりのように見えますよね。しかし、実はこれでは史実と全く異なってしまうんですよね。キアリスのモデルはファミリアですよね。そのファミリアは実は阪急百貨店に出店をしています。

阪急百貨店は関西では最大手と言ってもよい百貨店です。つまり、大急百貨店のモデルというわけです。ということは最終的にはキアリスも大急百貨店に出店することになるのは想像できますよね。

そもそも、大急百貨店の誘致話が出てきたときのことを思い出しましょう。キアリスの出店はもちろんすみれ、良子、君枝、明美の4人から出た話ではありません。また、潔と紀夫も坂東営業部の商品を扱ってほしいという話はしたもののキアリスのことには触れてませんでした。

そうです。大急百貨店のキアリスの誘致の話は元々社長の大島保(伊武雅刀)から出た話ですよね。実は大島自体はキアリスの商品を置く話はかなり前向きに考えていました。そのため、すみれが話を断ったと聞いた時社長自らが動くことを決意したわけです。

そんなわけですみれはいきなり大島と対談することになります。もちろん、大島と会ったからと言ってすみれが自分の考えを簡単に変えるわけではありません。そんなすみれに大島はある提案をするわけですが、実はその内容は10週「商いの聖地へ」で明らかとなります。

まあ、素直に大急百貨店のブランドとして売り出したほうが作業としては全然楽なわけですが、すみれたちは大島の提案に従いあえて大変な道を選ぶことになります。詳細については10週「商いの聖地へ」を見たほうがよろしいかと思います。

以上、べっぴんさん 第53回の感想と一部その後のあらすじ紹介についてでした。