べっぴんさん 15週「さくら」の前半、具体的には80話と81話の感想についての記事です。この回のテーマは「麻田の最後の仕事」と「キリスマ=ニセモノキアリス」の2点でした。一見すると真逆なテーマではあるのですが、2つにはあることが共通していました。

スポンサーリンク

べっぴんさんの感想①なかなかめげない闇市の男、玉井


まずは、元闇市のゴロツキの一人の玉井(土谷ドンペイ)から。かつては明美(谷村美月)を闇ビジネスに誘ったあの男ですね。また出てくるかなと思っていたら、やっぱり登場しました。相変わらずのキャラで登場したので私個人としては期待していただけにちょっとだけ嬉しかったです。

玉井を演じているのは土平ドンペイさんでしたね。実年齢はなんと50歳です。役のイメージとご本人の見た目からはいっても40歳くらいだろうと思っていました。

玉井のこれまでの人生の背景が分からないのですが、なかなか真っ直ぐな道には生きられないタイプだったのでしょうね。人気ブランドの偽物は現代の日本ではほとんど見られず、一部の海外(アジア)での話となっています。しかし、当時の日本ではよくあることだったと改めて思いました。

そう言われてみると前作の朝ドラの「とと姉ちゃん」も最初にヒロインの常子たちが作ったファッション雑誌をすぐに真似されてしまっていましたよね。「とと姉ちゃん」も「べっぴんさん」と同じく時代は戦後でした。

もちろん、偽物を作って売る方が一番問題です。しかし、本物のキアリスの商品ではないことを知っていながら、それでも安いからと開き直って買ってしまう主婦の皆さんの行動も若干考えものですよね。

結局は購入した後に商品の粗悪さに呆れて返金を求める主婦の皆さんの姿には「お金の使い方をよく考えて!」と言いたくなってしまった人も多いのではないでしょうか?

しかしこの玉井、後半ではなんとあの栄輔(松下優也)の部下として再登場するんですよね。これには「栄輔の再登場」と「栄輔と玉井の意外な関係」という二重の意味で「えっ!?」と思ったのは私だけではないですよね。

べっぴんさんの感想②麻田の最後の本物の仕事


第14週から自身の体を気にしていた麻田が、とうとう体力の衰えを感じて靴作りを辞めることになってしまいましたね。一度は断ったさくらの靴の仕事に対して最後の力を振り絞ってようやく完成させるシーンを見て「もしかして今日で登場は最後かな」と思いました。

最後の麻田がすみれたちを送り出すシーンで本当に最後なのだと実感し、思わず泣きそうになってしまいました。

麻田はこれまでもすみれたちを勇気づけ、面倒見てくれました。そんな麻田は最後にとても大切なことを体を張って教えてくれましたね。それは「すべきことをするだけ。本物を作る、思いを込めて作る、どんなことがあってもそれを貫き通す」という言葉でした。

この言葉はどんな仕事をする人にとっても非常に大切なことだと思います。

なかなかすみれとは一緒にはいられない五十八(生瀬勝久)や、若くして亡くなってしまったはな(菅野美穂)に代わり、麻田は親のような立場でした。一時期、べっぴんさんでは「栄輔ロス」になった人が多いと聞きましたが、それと同じく「麻田ロス」になってしまう人も多いのではないでしょうか。

思うように靴作りができないしぐさや表情、そして最後の素敵な「いってらっしゃい」の笑顔、市村さんの演技にはまさに圧巻でした。

まあ、今回の麻田の最後の仕事で一番ドキリとしたのはさくらが「さくらの靴を作って」とお願いしているところです。麻田が体が辛いと言っているのに、子供にはなかなか理解できないのかな、とちょっとヒヤヒヤしてしまいましたね。すみれも結局は「さくらの靴を作ってください」と頼む始末でした。

これには麻田の体はどうなってしまうのとちょっと心配になってしまいました。まあ、結果的には全員にとって良い方向へ進んだので良しとするしかないんでしょうかね。普段から周りに気を遣うさくらにしては珍しく「我を通す」シーンでしたよね。

今回は2つの相反するエピソードについて感想を書いてみましたが、このエピソードに共通することは「本物の仕事にこだわることの大切さ」でしょうか。べっぴんさん 14週の80話と81話を見て改めてそれを学ぶことができたと感じています。

以上、べっぴんさん 14週「さくら」の80話と81話についての感想でした。